読了 人生の勝算

  • 2018.05.26

人生の勝算kindle版私は普段ほとんどテレビとか動画とかみないので、SHOWROOMというサービスは知りませんでしたただ、この本の著者の前田祐二さんのことを、FBでつながっている女性起業家のみなさんがこぞって「前田さんエモい」というようなことをおっしゃっていて気になっていました。
(※エモいという言葉も知らなかったのですが、どうやら「emotional」からきているようで、「感情が動かされる」ということでしょうか。)

ふと、前田さんの著書である「人生の勝算」がAmazon Prime Readingで無料になっているのをみてDLしたんですが、かなり面白かったです、一気に読めました。非常にストイックで激情の人だというのが、最初の感想です。
感想、まとめてみたいと思います。

プロローグから引き込まれる

プロローグー経営はストリートから始まったーから始まるこの本は、前田さんが小学校6年生でアコースティックギターを手にした場面から始まります。そんな小学生いるの!?と早速この「ストーリー」に引き込まれていきます。

この本を通じて伝えたいことは、大きく三つです。絆の大切さ、努力の大切さ、そして、人生の壮大な航海において「コンパス」を持つことの大切さ、です。

プロローグでここまでわかりやすく、ストーリーで共感させ、本の趣旨を伝え、そしてまさにコンパスを渡してから始まる本を久しぶりに手にとった気がします。ここを読んでからほぼ1時間くらいで読んだのですが最後まで続き書きになる本でした。

絆の大切さ

弾き語りを戦略的に攻略する

世の中に、お金を稼ぐために弾き語りをしようと思う小学生ってどれだけいるんでしょうか。
そして稼げないと気づいて戦略を練り直す、一週間でお客さんのリクエスト曲を全力で練習して歌う小学生って・・・凄すぎです。戦略のために「未知より既知」という仮説を立ててカバー曲を歌うことにした、というから心底驚きました。自分の小学生時代は思い出しても戦略なんてあったのかな、今の自分にも当時の自分を言語化してあげられないです。
さらに月10万円ほど稼ぐようになって、「濃い常連客をつくる」ことが重要だと気づいたそうなんです。
お客さんとストーリーを共有し、ヒト対ヒトの絆を作ることで、物の価値が変わってくる。
そして、絆は集合体となって「コミュニティ」になると書かれています。

強いコミュニティのポイント

1余白の存在:完璧でなくていい。未完成な感じが共感を誘い、コミュニティを強くする。
2常連客の存在:閉じられた空間は、所属欲求を掻き立てる。
3仮想敵を作ること:結束が強まる。
4秘密やコンテクスト:秘密の共有は共通認識が出来上がる。
5共通目的やベクトルを持つこと:ひとつの目的を持つことで、絆が生まれる。

強いコミュニティのポイントとしてこんなことが書かれているんですが、相当戦略的で、物事を冷静な、言ってしまえば冷徹とも言える?目で見ているであろう前田さんはどんな人なんだろうと考えさせられてしまいます。ちなみにこのコミュニティについての話はスナックやAKBグループを具体例にあげています。私はどっちも詳しくないのですが、この抽象と具体の解説は非常にわかりやすいなと感じさせられました。

メルカリはコミュニケーションかはわからないです

フリマアプリのメルカリもコミュニケーションがあって人が熱中するという記載がありましたが、私はこれにはちょっと「?」です。正直言ってメルカリの値下げ交渉はめんどくさいし、相手が見えて欲しくないから匿名便を使っています。熱中する人の中には向こう側に人がいるから愛着を感じるのかもしれませんが、私はどっちかというとシステム的に相手を意識しなくていいから使ってるかな、とちょっと感じました。

努力の大切さ

誰もが演者になれる

僕は、不遇や逆境が、むしろ這い上がるためのバネになるということ、そして、正しい努力が必ず報われるということを自らの人生を通じて証明したいと思っています。「人」に負けたくないのではなくて、あくまで、自分に課された「運命」に屈したくない。

前田さんが展開している社名でもありサービスでもあるSHOWROOMはライブストリーミングサービスで、弾き語りの経験と、エンターテイメント業界への疑問から後天的な自分の力でどこまでも高みにいけるサービスにしたい、と書かれています。頑張った人にファンがつく。不器用でも努力を継続したり、個性やストーリーが感じられるコンテンツがSHOWROOMでは人気を得ているそうです。これって、もしかしたら誰もが発信することのできる今の時代を象徴しているのかもしれません。

クオリティの定義

前田さんはクオリティの定義も再定義していきたいと書かれています。
プロがお金をかけて練り上げた完成品ではなく、ファンとのインタラクションがきちんと綿密に設計・実行されたものがクオリティが高いと書いています。こうすることで、生まれや才能に関係なく、努力や工夫次第で成り上がることが可能になるとのこと。なんてストイックな価値観なんでしょうか。

一切の妥協がない会社員時代

第3章では外資系投資銀行での前田さんの物語が綴られています。まず、就職活動で圧倒的に「勝つ」って決めているのがすごいです。大学時代から起業も視野に入れてビジネスアイデアを練ったけれど大したアイデアがなかったからまずは会社に行って揉まれることにしたというのもすごい戦略性です。
私は就職活動のとき確かに自己分析をしたけれど大して学校の成績も良くなかったし、アルバイトもさしてやっていなかったし、サークル活動も中途半端で、自己分析というより、会社に受かるためにはというようなどっちかというと卑屈な感じで切り抜けたのを覚えています。

就職活動のときも、とにかく一番に成長を渇望していました。

こんな思いで就職活動している学生がどれだけいるんだろう。すごいなあと思います。
内定を取るために必要なことは「徹底して、自分と向き合うこと」とも言い切られています。なんと自己分析ノートは30冊以上あったそうです。就活生が50万人いるとしたらトップ1%の5000人には入るくらいの勢いで自己内省を深めてやる、という勢い。私はストレングスファインダーの強みで「内省」が出ているんですが、ノートに内省したことはあまりないかも。やってみようかなって思います。
そして、UBS証券に入社した前田さんがこの人には勝てないかもと、ロールモデルとして出てくるのが宇田川さんという人物。宇田川さんのすごさについて本書では以下のように書かれています。

宇田川さんは人に好かれる天才ですが、それ以前に、「人を好きになる天才」でした。他人と接して、その人のいいところや、感謝できるポイントを自然に見つけて、まず自分から本当に好きになってしまう。
(中略)
彼は、自分という1を10に、そして100に、どんどん引き上げて行くために、二つのことを意識し始めたそうです。一つは、誰からも好かれてサポートしてもらえる環境を作ること。当然そのためには自分から好きになることが必要だと思っていたそうです。二つ目に、自分のこと以上に周りに時間を使って、周りを強く育てることで、チームとして最強になること。

徹底した目的意識とそれを徹底的にやりきる力。この宇田川さんの考えは会社員にとっても必要な考え方ではないかと感じました。私も会う人会う人好きだー!って思って接したいなあと感じましたやるぞ!人を好きになることはコントローラブル。

普通に真面目にやるだけで、勝てる

・前の夜、どんなに遅くまで働いていても絶対に朝5時にはデスクにいる
・日経新聞を隅々まで読んで営業トークのネタにする

当たり前のことを、圧倒的なエネルギーを注いで誰よりもやり切る。それがビジネスで成功するために必要なことだと、宇田川さんの背中から教わりました。

これは会社に入社して10年経って部署移動もあまりしたことがない私には痛いですね。普通に真面目に、仕事をしないといけないなと感じさせられます。

「コンパス」を持つことの大切さ

モチベーションが課題を解決する

前田さんによると頑張るとは「見極めて、やりきる」ことだと言います。
これはちょっと私の中でも解釈が難しいのですが、見切り発車というか、思考停止してとにかく始める、というか、そういうのとは一線を画しています。まず、見極めることが大切だと書いています。見極めたら、あとは絶対にやりきるだけだそうです。迷わずやりきる。

モチベーションが高まらない人の多くは、見極めが甘い。自分という大きな航海に出ているのに、方角を示すコンパスを持っていない。自分の進むべき道を定めていないから、途中でどこに向かっているのかわからなくなり、広い海の上で途方にくれます。

こう言われると、コンパスを見つけるまで時間がかかりそうですが・・・

その答えはシンプルで「頑張るから」とのことです。人の3倍努力を投入して頑張る(=見極めて、やり切る)
そんなにも頑張れるのはやはり、自分の進む道が、現時点では少なくともこれで間違いないと信じられるほど、自己分析をされているからだと思います。見極めを徹底すればモチベーションは体から湧いてくるそうです。
自己分析をしっかりすることでコンパスが見つかるとのこと。

新しい挑戦をするときには、動き出す前にまずは自問してみましょう。
コンパスは持っているか?と。

終わりを意識しているか

前田さんのストイックさが非常に感じられるのがこの項目。会社員としても圧倒的とも言える成果を出していた前田さんがいま、SHOWROOMを始めたことのきっかけは身近な人の死を何度か経験し、人生に終わりがあるということを強烈に意識しているからだそうです。
だからこそ、1日の密度をできるだけ濃くしたい。1分も無駄にしたくない。と本書では語られています。
このあと、SHOWROOM起業について語られていますが、私はここが一番感動しました。

テクノロジーの未来

最終章はSHOWROOMの未来について書かれていますが、ここで印象的だったのが、前田さんがSNSの次に来るものは、ライブストリーミングだ、と捉えていることです。
というのも、次にハード面の変化として「データ通信料の大衆化」を想定しているから、と記載されています。
私はこれはピンとこなかったんですねが・・・

ちょっと思い返せば・・・
高校生の頃、携帯電話に取って代わられていく中で、E-mailが携帯電話でできるって話を聞いたとき
2009年、iPhone3GSの発売がニュースになっていたとき
同じ頃、Wi-FiがポケットWi-Fiとして持ち出せるようになったというとき

実はそんなの無理なんじゃない?って思った記憶があるんですよね。今じゃ当たり前すぎて笑ってしまうんですが、少し経てば、きっとハードは大きく変わるんですよね。トレンドは私もおって行きたい。と感じました。
ハード面だけではなく、人が何を求めているのか、マーケター的な視点も大事ですね。この本を読んだことで、もっと本を読みたい勉強したいというモチベーションが湧いてきました。

ということでオススメの本です

というわけで紹介しきれていないですが、随所に刺激になることばが記載された本書。前田さんのように天才じゃないし、やりきれないなあと思っちゃうところもあるんですが、共感できるところ、羨ましいなと思うところ、色々あります。オススメです!

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