読了 嫌われる勇気

  • 2018.01.14


2014年に読んだ嫌われる勇気。続編の幸せになる勇気を読もうと思って読まないでいたのですが・・・
なぜかですね、子供が電車内の広告を見て、「嫌われる勇気」を読んで欲しいー!と言い出したんですよ。
えっ?これって音読できるのかな?と思い、ちょっとずつ読み聞かせてます汗(ちなみに大変です)
そして読み聞かせていたらなんだか面白くなって来て、(読み聞かせは終わってないけど)一気に嫌われる勇気と幸せになる勇気を読みきりました。
と言うわけで、このエントリーでは嫌われる勇気の感想を書きたいと思います。

読み直す前の印象

久しぶりに読んだので、正直すっかり忘れていました。

とりあえず読む前の印象は2つ。

・アドラー心理学って人に嫌われてもいい、仙人になれって言う感じ?
・哲人を論破してやろうと意気込んでた青年がいいように言いくるめられちゃったなー
と言う感想を持っていました。

読み終わっての感想は以下の通りです。

・全体としてはわかる。2度目を読んでよかった。
・承認欲求の否定はできたら理想。
 とはいえ、世の中は人に承認欲求があることを前提とした仕組みが多いのでは?
 (お金2.0とかにも書いてあったよーな)
・共同体感覚はむずすぎる
・やっぱり青年は言いくるめられちゃった?
と言うわけで、ここからはネタバレにもなりますのでよろしくお願いします。

構成

本の構成はこんな感じです。

第1夜 トラウマを否定せよ
第2夜 全ての悩みは対人関係
第3夜 他者の課題を斬り捨てる
第4夜 世界の中心はどこにあるか
第5夜 「いま、ここ」を真剣に生きる

全ての章で、えっ??と思うようなことが書いてあり、
読んでいくと40%くらいわかるんです。
難しいです。
確かに、アドラー心理学は心理学にこれっぽっちも興味がなかった私に心理学へ興味を持たせることをしてくれました。

第1夜の感想 無自覚な目的

第1夜ではやはり目的論と原因論についての内容がなるほどねーと思います。
アドラー心理学ではトラウマを否定し、人間の感情ですら何かの目的があってそうしている、と言う立場をとるとのこと。
個人的にはですが、これはわかるようでわからないなあって思いました。
例として自室に引きこもった友人の話が出て来ます。
哲人は引きこもるのは、「外に出ない」という目的があるから、不安や恐怖を作り出している、と言います。
そして、「外に出ない」の目的には例えば「親から注目されたい」と言う目的があるからだと説明されているのですが、
もしかすると無自覚な目的に思えました。
その目的も、また自分で選んでいるのだと言われるとなかなか難しいですね。
目的論の考え方は私にとっては斬新で、そう考えることで良い行動を選択できそうですが、
目的を突き詰めていった結果、自覚がない目的だった場合すぐに変わるのは難しいのではと思って読んでいました。
「人は常に変わらないという決心をしている」
など、そうですよね、変わりたいと思っていても実は無自覚で変わらない、と言う決心をしているのだとしたら、
やっぱり変われないんですよね。
そう言う意味では自覚する、知ることが第一歩なのだろうなと第1夜は読んでいて感じました。
まさに「ライフスタイル」を選択すると言うことにつながるのかと思います。

第2夜の感想 自慢する人は劣等感を感じている

私は正直なところ劣等感や羨む気持ち、あと優越感みたいなものも感じる方です。
(強み診断のストレングスファインダーで自我とか競争性が強く出ている方です。)
その度に、努力するぞーって思う起爆剤にもなっていると思っているんですが・・・
健全な劣等感とは、他者との比較のなかで産まれるのではなく、「理想の自分」との比較から生まれるもの
と本書は言います。
他人と比較しているといつしか競争になってしまい、縦の関係になってしまうと切られてしまうと痛いですね・・・
この境地に達するのはかなり時間がかかりそうです。

第3夜の感想 承認欲求の否定と課題の分離

私は割と自分の承認欲求がきになるタイプです。
マズローの欲求5段解説にだって、わりかし高次の欲求として承認欲求があったように思います。
ただ、アドラー心理学ではこの承認欲求を否定しているのが印象的ですね。
「他者からの承認を求める、他者からの評価ばかりを気にしていると、最終的には他者の人生を生きることになります。」
強いて言うならば、他者承認ではなく、自己承認(自己受容)の気持ちが大切と言うことなのかもしれません。
そして、他者との関わりでは他者の課題へ関わってはならないとも説いています。
この章で思うのは、、
青年はしばしば哲人を(というかアドラー心理学を)ニヒリズムだというんですが、
まあ、ニヒリズムではないと思いますけど、なんだか孤独な考え方だなとは思います。
だからこそ共同体感覚が必要なのでしょうが・・・・
悩みは人間関係といい、人との(自分勝手な)比較や課題を分離出来ないところで悩むのもわかるのですが、
だからこそ味があるようにも思うんですよね。
「他者と比較せず自己を高めようとし、他者の課題には介入しない」とすると淡白な印象もあります。難しいですね。

第4夜の感想 人はほめられると自分の無能さを知る?

この章では、「人は、褒められることによって「自分には能力がない」という信念を形成していく」とあり、
そうなの・・・・っていうのが衝撃できてした。
記載の内容は一理あるんですけど、純粋にすごいなあと思ってそれを口にするのもだめなんですよね。
自然な気持ちすら目的論とか言われるとやはり一種の冷たさ、孤独な感じを受けますね。
第4夜の頭に書いてある青年の考えももっともです。
「たしかに課題を分離する、という発想は有用だ。前回はまんまと納得してしまった。けれど、それはあまりに孤独な生き方ではないか(攻略)」
ほんとその通りだと思います。
そして、この章を読んでも私はこの気持ちが払拭できませんでした。
私自身はこの自分が世界の中心というよりは世界に自分がいるという感覚はあるんですけどね。
青年は最後まで偽善だとかわからないといいながら、いいように言いくるめられているようなそんな章でした。

第5夜の感想 過去はない、衝撃的、だけどわかる

まとめの章のため色々書かれていますが、やはり衝撃的なのは
過去はない、というところでした。
「過去にどんなことがあったかなど、あなたの「いま、ここ」にはなんの関係もないし、未来がどうであるかなど「いま、ここ」で考える問題ではない。」
これは結構衝撃的です。過去の記憶とかってやっぱるしすごく影響を受けていると思うんですよね。
だけどそれが今の問題ではないとはっきり切っているところ。
とはいえその通りなんですよね、、
正直そんなことに囚われていても、しょうがないし、
過去の記憶なんて気分で変わったりするもの。
案外、過去なんてないのかもしれないですね。

全体の感想

たしかに新しい心理学だと思います。
今回久しぶりに読みなおしてみて、頷けるところと、えーって思うところがありましたが、
目的論や、課題の分離、過去は存在しない、というところは意識してみようと思いました。

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