私は、はっきり言って料理に関してはかなりの「ダメ女」だと思う。
というわけでタイトルが気になって読んだ本。
概要
料理が苦手な女性たちを対象に料理教室を開いた著者のお話。
料理に苦手意識を持ち、加工食品に頼っていた10人の女性たちの背景を取り上げながら、
ヘルシーで美味しい料理は実はちょっとした工夫でできるのだということを著者が教えていきます。
ちなみに原著のタイトルは「The Kitchen Counter Cooking School」っていうらしく、
どこにもダメ女なんて言葉は出てこないです。
どちらかというと、超加工食品の文化にどっぷりつからされてしまった人を救っていくような、そんな話です。
感想
特にここが響いた!というのではないのですが、まず読み物として面白かった。
ただし、この本を読んだからと言って料理がだめじゃ無くなったとかは私の場合は残念ながらありません。
だって最初から鳥の丸焼きとか、ハードルが高いんですよね。
ここは著者のキャスリーンさんがフランスの名門料理学校「ル・コンドン・ブルー」でみっちり勉強しただけはあります。
出てくるレシピは「簡単」だと著者は言うけれど実際はすごく大変そうだなあと言う印象を受けました。
ただ、著者がすごい情熱を持って、料理教室の生徒たちを指導し、生徒たちがそれに応えていくというドラマが面白かったです。
周りの期待に応えることに集中してはダメ。私も一時、のし上がってやろうと必死になっていた時期がありました。でも後になって、意味をはき違えていたと気づいたのです。あなた自身が信じるものを探してください。そして、見つけたら進むのみ。それが大事だから
翻訳はちょっと気になりましたがなんとか読みきれたと思います。
なんだかアメリカのホームドラマみたいな映像がちょっと思い浮かぶ、そんな本でした。