《2025年、人は「買い物」をしなくなる》読了レビュー

  • 2020.08.16

タイトルにひかれて購入した本。

2025年というとあと5年。買い物、本当にしなくなるのかな?という疑問を解消すべく読み始めました。読み終わったところで、ちょっと違うかな、という感想。2025年になっても「買い物」そのものは残るかと思います。

ECや小売りに関するキーワードが出てくる本なのでざっとおさらいして、知らないことをもう少し深く調べてみるのに良い本かなと思いました。読みやすく内容も理解しやすいので、ざーっと読んでおきたいかなという方にはおすすめ、おそらく詳しい方には物足りない。個人的には★3。

さて、「買い物」ですが、本書でいう「買い物」はそもそも定義が違うんですね。
はじめに、に以下のように書かれています。

もちろん、お金を支払って何かを買うことがなくなるわけではない。なくなるのは、これまでの買い物におけるさまざまなプロセスだ。店に行くことや、現金を用意すること、商品の現物を見ること、さらには商品を自分で選ぶことも含まれる。これまで当たり前だったプロセスが次々に省略され、そのうち「買い物をしている」と言う感覚さえなくなっていくのだ。

プロセス省略に関しては納得感があります。「買い物は面倒なこと」と本書は訴えていますが、これには共感します。

ショッピング体験の進化で、人々は「買い物」をしなくなる。とあるのは、「買い物の無駄を省くことで、ショッピング体験が変わる」という意味なんですね。

私なんかはそうですね。最近リアル店舗で買うものは食べるものばかりで、本、服、日用品、家具・家電・・・ほぼオンラインですね。というわけで確かにショッピング体験は変わっています。

ちなみにこの話を買い物好きの母にしたところ、そんなことはない、買い物は過程も楽しいと反論されました。これについて、本書には以下のように書かれています。

買い物のプロセスの一部が好きだと言っているだけなのである。それも条件付きで。

そうなのかな、と思いました。何事も体験の全てが『100%大好き!』ってことはあまりなくて、一部が好きで、他の退屈も含めて、その体験が好きって言えるんじゃないかなと思っています。なので、全員が本書のいう「買い物」をしなくなる、というのは少し極端で、少なくとも2025年と言わずしばらくの間、一定数は「買い物」、するんじゃないかなあと思うのですよね。買うプロセス省略で残る楽しみは「開封の儀」だけ?そんなことはない気がしています。

「選ぶのが面倒な人はAIを信用する。」これもわかります。私がここのところ気に入って利用しているDROBEというパーソナルスタイリングサービスってAI使っているみたいなんですね(PR TIMES記事)。マス向けの広告より、オンデマンドな広告、口コミが効く世の中に・・・、まあ、わかります。選ぶのってやっぱり面倒ですからね。

ここを読んでいて思ったのは、そしてDROBEとか、選んでくれるサービスを使っていて思うのは「ああ、自由って不便なんだなあ」ってことです。自分が決断する必要がない、価値がないと思ったことは何か別のもの(AIでも口コミでも)にリコメンドしてもらいポチってするだけなのは楽なものです。だから買い物に対する優先度の低い私はもう、AIでもなんでもいいですお任せしたいです。が、一方で自分で選びたい人、いると思います。

本書に書かれている通り、ショッピング体験は10年で大きく変わったので、ECは伸びると思います。ただし、現状は物流コストの限界や、ECは個別最適化というよりは、大量の情報からいかに欲しいものを見つけるかのスキルが重要、と言った新たな面倒くさい面も産んでいると思っています。今後どうなっていくのかな、そう言ったことを考えさせてくれる契機にもなりそうな本でした。

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